喫茶訪問 ブラウン喫茶デルコッファー

喫茶訪問 ブラウン喫茶デルコッファー

喫茶訪問:ブラウン喫茶デルコッファー(der koffer)

アデリアレトロをお使いの飲食店を巡る「連載 喫茶訪問」
一軒目は、東京墨田区でお店を営むブラウン喫茶デルコッファー(der koffer)をご紹介します。

店内

創業36年、初代が作った店で光る2代目のセンス

スカイツリーが見える本所吾妻橋駅にほど近く、毎日常連客で賑わうデルコッファー。
その創業は昭和63年、この地で36年以上ほんわか家族と優しいアルバイトさん達に支えられながら喫茶店を営んでいます。

デルコッファーとはドイツ語で「スーツケース」の意味。確かに旅の途中で一息つきたくなるような喫茶店です。

店舗外観

初代マスターがオープンしたお店を、約2年前娘さんが二代目として正式に受け継ぎました。
店内は開業当時の昭和の雰囲気を残しつつ、現マスターのセンスもところどころに散りばめられ光を放っています。

店内

今から新しくは用意できないような、長年使われているであろう味わい深い椅子や床。
そこにたわむれるうさぎやツバメ、お茶目な人間の置き物は2代目のセンス。
それらはクラシカルな空間を壊さず程よいスパイスを与えてくれていて、世代を問わず落ち着く空間になっています。

小物

受け継ぎ、進化し続けるメニュー

初代から受け継がれ、2代目の個性が光るのは店内のインテリアばかりではありません。
たとえば、早い時間に完売してしまうことも多い名物メニューの「自家製銅板ホットケーキ(850円) 」。
これは初代マスターのレシピを2代目が受け継ぎ作り続けてきたのですが、もっとおいしくできないか…と考え続け「小さなリニューアル」を繰り返しています。

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長年使い続けて歪みが出ていた愛着のある銅板を、悩み抜いた末オーダーメイドで新調してホットケーキがよりまん丸に綺麗に焼けるようにしたり、オペレーションを見直して粉を振るう作業を追加し、ふっくら滑らかな口当たりになることを実現したりと、細かな努力を続けているそうです。
「父に対し敬意の気持ちはあるので、基本のレシピは受け継ぎつつ、より研ぎ澄ました制作工程で進化させていきたい。」とマスターは語ります。
派手にレシピを変えず、今までの歴史に寄り添ったアレンジをするのがなんともデルコッファーらしいです。

そして、その姿勢を温かく応援するファンも少なくありません。
愛を持って喫茶を経営していることがお客さんにもしっかりと伝わり、信頼関係が出来上がっているのが素晴らしいですね。
▼ホットケーキの細かな改善を語ったInstagram投稿

 

店内で華やぐアデリアレトロ

そんな昭和当時のお店の雰囲気を守りつつ進化を続けるデルコッファーでは、ドリンクにアデリアレトロのグラスが使われています。
定番はクリームソーダ (各750円)

クリームソーダ

グリーン(メロン味)、ブラウン(コーラ味)、ローズ(いちご味)、ベージュ(ジンジャエール味)とバラエティ豊かな4種類です。
盛り付けの際には、柄と中身の色がケンカしないようにグラスを選んでいるのだとか。クリームソーダに添えられているマドラーもクリームソーダの形をしていて、とても可愛らしいです。
そんな細かい気配りが、味だけでなく目でもお客様を楽しませています。

脚付グラスはこちら台付きグラスはこちら から購入いただけます。

今日はブラウン喫茶デルコッファーの名前からきたブラウンクリームソーダ(コーラ味)をいただこうと思います。

セニョーラ

運ばれてきたのは、セニョーラのグラスに入ったブラウンクリームソーダ。
コーラに浮かんだバニラアイスの上には、生クリームとチェリーのトッピング。

セニョーラのグラスはこちらから購入いただけます。

そしてこのコースターは…!アデリアのピコットではないですか!
ピコットは1979年に発売された製品です。
コースターまでアデリアのヴィンテージ品を使ってくれているところに深い愛を感じます。

ピコット
≪㊧ヴィンテージのピコット≫≪㊨当時のカタログ≫

コーラとトッピングの甘さが見事に調和し、上品なバランスと独自のアレンジが感じられる特別な一杯でした。

アデリアレトロが使われているのはクリームソーダだけではありません。
ホットコーヒーやコーヒーゼリーなどを頼む際にも、「アデリアレトロのグラスで」とリクエストすると快く応じてくださいます。※一部容量の都合で追加料金がかかります。

グラスの柄まで指定して頼んでくださるお客様もいるそうです。
皆さんもぜひお気に入りのグラスでデルコッファーを楽しんでみてください。

コーヒー
≪㊧コーヒーゼリー≫≪㊨ホットコーヒー≫

デザートカップはこちらマグはこちらから購入できます。

グラス・ステーショナリーの販売

ブラウンクリームソーダも堪能したし帰ろうかな、とレジに向かうとズラリと並ぶアデリアレトロとステーショナリーの陳列が目に飛び込んできました。喫茶で使ったグラスが気に入ればその場で買って帰るなんてこともできてしまいます。

売り場

マスターにインタビュー

イメージガール

ブラウン喫茶デルコッファー 2代目マスター 小芝さん

筆者:どうしてアデリアレトロを使うようになったのですか?

小芝さん:4年くらい前、洗濯物を畳みながらテレビを見ていて知ったのがきっかけです。
とあるコーナーでアデリアレトロの紹介をしていて、とにかく可愛くて色と柄に衝撃を受けました。
今ブームだから、などと戦略はなく一目惚れして単純に「好き!」と思ったのでお店に取り入れました。
アデリアレトロが昭和当時のデザインを復刻したものであるなどの背景は後から知りました。

当時はまだお店の備品決定権がなかったのですが、マスターである父に交渉しアデリアレトロの導入に至りました。
すぐにオンラインショップで探し、最初にマスカレードの脚付きグラス、次は野ばなコレックを買い揃えていきました。
結果的にこれがお店のブランドづくりにも繋がり、父から娘の私へ経営権のバトンを渡すきっかけになったのかもしれません。

以前は男性のお客様が多かったですが、アデリアレトロのおかげか女性のお客様が増え、地域でも話題になりました。

グラス達

筆者:小芝さんとお話ししていると思いの強さを感じます。その熱量はどこからくるのでしょうか?疲れてしまったりしないのですか?

小芝さん:この喫茶店を愛しているので、つい熱くなってしまうのだと思います。
この店で働いていて疲れが溜まるということはありません。
毎日ここに来て癒されているような気さえします。

父の元で10年間デルコッファーの店員として修行し、喫茶店を経営することの大変さを身をもって知ってからは尊敬の気持ちが深くなりました
父としても、経営者としても敬愛しています。
そこから来る愛が原動力になっているのかもしれないです。

コーヒー淹れる

筆者:小芝さんは限定メニューの開発など新しいことに絶えず挑戦されている印象です。それも愛ゆえになのでしょうか?

小芝さん:そうですね、父のことは尊敬していますが 周りのお客様から、父親のお店をただ譲り受けただけの二代目と軽視されたくないプライドは常にあります。
店を一から作ったという父の功績にぶら下がるのではなく、自分の力でやりたいので父がやってきたことを尊重しつつ、そこに自分の個性を盛り込んでいくチャレンジをしています。限定メニューもその一環です。

また、それとは別にInstagramのフォロワーさんの存在も支えになっています。
彼らのフィードバックがあるから頑張れているので感謝の気持ちを伝えたいと思い、Instagram限定メニューを考案しました。

ただ、無理をして自分の限界を越えると楽しくなくなってしまうので、自分の身の丈にあったペースで続けていきたいと思っています。

▼Instagram限定メニューの投稿

筆者:これからどうしていきたいなどビジョンはありますか?

小芝さん:最近のお客さんには喫茶巡りが好きな人やアデリアレトロなど昭和レトロが好きな人が増えたと感じています。
やはり自分と近しい感覚の方にお店を楽しんでいただけると私も嬉しいです。
将来的にデルコッファーはそんな好みの近しい人々が集う場になれば良いなとイメージしています。
そして、いつかアデリアレトロと一緒にお仕事できたら嬉しいですね。

店舗情報

◆店名
ブラウン喫茶デルコッファー(der koffer)

◆営業時間
平日 8:00~17:00
土日祝 9:00~17:00
モーニング Open~11:00
ランチ(平日のみ) 11:30~なくなりしだい終了

◆住所
東京都墨田区吾妻橋3-1-10ローヤルジュン1F
(都営新浅草線 本所吾妻橋駅A2出口から徒歩すぐ)


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