魔法のグラスとは
冷たい飲み物を注ぐとグラスの絵の色が変わる「魔法のグラス」は、1979 年にアデリアが販売をスタートした柄です。
パイロットインキ株式会社が開発した特殊インキ(メタモカラー®)を使用して製造され、当時は色が変わるプリントグラスはまだ珍しく、昭和の食卓をあっと驚かせました。
※「メタモカラー」はパイロットインキ㈱、㈱パイロットコーポレーションの登録商標です。
製法について
魔法のグラスは手作業でプリントの位置をひとつひとつ合わせています。
これは昭和当時と同じ製法で、現代の通常のフルオートメーションのプリントグラスにはない特別な一手間です。
魔法のグラスに使用する特殊インキは通常のインキとは印刷機が異なるため、通常インキを刷った後に機械から一度取り外して改めて特殊インキ用の機械にセットするという工程を踏んでおります。
これは今までのグラスでは考えられない工程の多さですが、作業現場のプロフェッショナル達もなんとか魔法のグラスを再現できるよう努力を重ねています。
さらに、魔法のグラスに使用されている「温度により色が変わる特殊インキ」は透明で目視での位置合わせは至難の技です。
ピタリとプリント位置を揃えるように頑張っているのですが、手作業ゆえの様々なズレ具合のグラスが出来上がってきます。
ズレは大きいものから小さいものまでありますが、全て私たちの厳しい品質管理をクリアしたグラスです。
この写真のようにズレが大きいものもありますが、ご使用上の問題はございませんので安心してお使いいただけます。
ズレの理由
ズレの理由をまとめると、
①アデリアレトロでは初の「温度で色が変わる特殊インキ」を使用していること
②昭和当時と同じく手作業によって印刷する工程があること
③透明な特殊インキは目視で位置合わせを行うのが大変困難であること。
が挙げられます。
最後に
今までのアデリアレトロ製品は当時の版ズレを再現するためにデザインの時点でわざと柄をずらしているのですが、今回の魔法のグラスに関しては昭和当時と同じ原理でズレが発生します。
昭和当時に生産された「熱帯魚」や「クジャクのおしゃべり」のグラスにも、同じような印刷ズレが見られます。
今回の魔法のグラスは製法から昭和の当時のグラスの再現となりました。
人の手による温かみや、昭和らしい素朴な味わいを楽しんでいただければ幸いです。
※返品交換に関して
上述の通り、魔法のグラスのプリントのズレは規格内で返品交換は承っておりません。
商品について気になる点がございましたら、下記のメールアドレスまでご連絡ください。
info_hwc@ishizuka.co.jp
本製品は、温度変化により色が変わる特殊なプリントを施しております。下記の注意事項を必ずご確認・ご了承の上、ご使用いただきますようお願い致します。
・洗う際は中性洗剤・やわらかいスポンジ等をご使用ください。その際表面を強くこするとはがれる可能性がありますのでご注意ください。研磨剤入りのスポンジ、金属たわし、クレンザー、アルカリ性の洗剤やベンジン、シンナーなどの薬品は絶対に使用しないでください。
・繰り返しのご使用により、プリントが次第にはがれてくることがありますのでご注意ください。
・浸け置き洗いはしないでください。
・煮沸はしないでください。
・冷たい飲みもの(約10℃)を注ぐことでプリントの一部が赤やピンク色に変化しますが、長時間の使用や経年により、色の変化が弱くなったり、色が変わらなくなることがあります。特に紫外線に影響されるため、太陽光に長時間あたる場所での使用・保管は避けてください。
・外気温でもプリントの色が変化します。冬場の寒い時期は、冷たい飲みものを注がなくても色が変わってしまうことがありますが、ご了承いただきますようお願い致します。
・プリントの表面にザラザラとしたものが付着していることがありますが、品質上の問題ありません。
熱帯魚の柄の魔法のグラス、昭和時代の実家にありました。
当時のワクワク感が蘇ります。懐かしくて思わず2客購入致しました。
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