喫茶訪問:喫茶ナポレオン
今回の「連載 喫茶訪問」は、大阪にある「喫茶ナポレオン」。
天下茶屋駅から西へ7分ほど歩いたところにある、昔ながらの建物が特徴的な喫茶店です。
「NAPOLEON」の文字とレトロな大型コーヒーミルが目印になりそう。
看板には、アデリアレトロのグラスの姿がありました。
早速入ってみましょう!
昭和にタイムスリップ!?
入るとそこには当時の装飾的な空間がそのまま残っており、まるで昭和にタイムスリップしたかのよう。
赤いベルベットに金のオーナメント柄の壁紙が天井まで続いており、床にはタイル、天井にはシャンデリアもあります。
大きなナポレオンの油彩画が空間をより豪華なものにしています。
入ってすぐ横には「TELEPHONE」の文字。
これはもしかして、電話ボックス!?
携帯電話が普及しておらず、待ち合わせ場所は喫茶店が定番だった時代。
待ち合わせの相手と連絡をとるために公衆電話を置いている喫茶店が多くあったんだとか。
とても昭和を感じられるアイテムですね。
現在は物置きとして使われているようです。
奥へ進むと真っ赤なカーペットと間仕切りが特徴的な空間が広がっています。
昔は靴を脱いでくつろいでいるお客さんもいたそうですよ。
お好み焼き屋さんのミルクセーキ
現オーナーの柳川さんは、小学6年生の時からお店のお手伝いをしていたんだとか。
1991年にオーナーになり現在に至ります。
柳川さん「幼稚園時代に飲んだ、お好み焼き屋さんのミルクセーキの味が忘れられなくて。」
「母に言ったら、お好み焼き屋さんが店を畳んだ後に作り方を教えてもらえないか、聞いてくれたんですよ。でもダメで(笑)」
「味と作るときの音は覚えてたんで、3年くらい前にチャレンジし始めたんです。卵黄と牛乳と氷をいろんな分量で試して、ガガガガ~っていう音も再現して。でもあの味にならないんですよ。聞いた話では長崎のミルクセーキってことはわかったんですけど…」
「ある日、散髪屋さんと話してたら長崎から来たって言うんで、ミルクセーキについて聞いてみたら色々教えてくれて。長崎では家庭によってレシピが違うとか、ミルクセーキは飲み物じゃなくて食べ物やとか。その時にミルクセーキに牛乳は入れへん、練乳やでと教えてもらって。氷もかき氷やって。」
「それで練乳、卵、かき氷で試作を繰り返してできたのが、うちのミルクセーキです。」
柳川さんの幼少期からタイムスリップしてきたかのようなミルクセーキ、是非ご賞味あれ♪
アデリアレトロとの出会い
筆者「なぜアデリアレトロを使ってくださっているのですか?」
柳川さん「最初はヴィンテージグラスで探してたんですけど、まとまった数で売ってなくて。」
「ミルクセーキのグラスは当時の雰囲気にこだわりたかったんで、めっちゃ探したんです。そんな時にアデリアレトロを知りました。これや…!!と思って使わせてもらってます。」
筆者「ありがとうございます。」
ミルクセーキとかき氷には脚付きグラス、クリームソーダには台付きグラスを使ってくださっています。
クリームソーダにさくらんぼがふたつ乗っているのも嬉しいですね。
気に入ったら買って帰れるよう、グラスの販売もあります。
ずっとそこにある喫茶店
筆者「石に何か書いてありますね。これは何ですか?」
柳川さん「将来子供とかにこれ自分が書いたんやで~って言う用です(笑)」
昭和当時からの思い出が残るタイムカプセルのような空間。
ずっとそこにあってほしい、故郷のような喫茶店でした。
店舗情報
◆店名カフェ・ド・ナポレオン(喫茶ナポレオン)
◆営業時間
火、水 定休日午前7:00~14:00(モーニング~11:00)
◆住所〒557-0051 大阪市西成区橘2-9-15
この度は素敵なご紹介を頂き、ありがとうございます。
ご訪問いただいたことで、会社と製品への情熱が伝わってきました。石塚硝子さんが200年も続く理由のひとつが少しだけわかったような気がしました。グラスひとつにも命がある。そのように感じました。
これからの素晴らしい製品にも期待しています。遠方からお越しいただき、感謝しています。
またお会いできる日を楽しみにしています。ありがとうございます!
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